マリア・モンテッソリー(Maria Montessori)はイタリアのローマ近郊で、軍人で保守的な思想の父と進歩的な考えをもった母との間に生まれました。成長の後、彼女は両親の望みであった教職にはつかず、ローマ大学の医学を専攻しました。その当時、女性が死体の解剖に取り組むなどということはこころよく受け入れられませんでしたが、努力の結果、イタリアではじめてとなる女性医学博士の学位を取得しました。そして、病院勤務を通じて、精神障害者と接するようになり、こうした病の子ども達のための教育に専念するようになります。1900年にはローマ大学に再入学し、心理学や教育学の研究を進め、教育学ではペスタロッチやフレーベルについて学びました。
1906年にモンテッソリーは協同住宅に設置された幼児施設の管理を依頼され、共同住宅に住む幼児計60人あまりを一室に集めて一人の教師が指導する学校プロジェクトを開始しました。そしてこの学校は『子どもの家』と名づけられました。この子どもの家での時間割や規則、教具等は幼児の教育や能力開発に大きな成果をおさめ、精神障害の子ども達の潜在能力を引き出す新たな教育手法としても世界中に広まってゆきました。