最近大人になっても、妙な箸のもち方や鉛筆の持ち方をしている人々を多くみかけます。どんな持ち方をしようと“ぼくのかって”、“わたしのかってでしょう”というかもしれませんが、道具を効率よく使うという視点に立つとやはり、道具が一番その機能を発揮できるもち方というものがあるのですから、妙な癖がつく前に、母親は正しいもち方を教えるべきです。また、母親が正しいもち方をしていなければ、もち方を子どもに指導することもできません。
乳児から幼児へと発達する過程で、スプーンをにぎるようになります。段階としては①食事をしながらの遊びとして、スプーンの柄に上から手の平をかぶせてにぎる。②腕やひじを使ったスプーン使いをしているうちに、次第に手首の回転を使って食べられるようになる。③手首をより自在に動かしながら三本の指(親指・人差し指・中指)を使ったスプーン操作が熟練してきて、やがてスプーンを上からつかむのではなく、下から支えて持つようになり、スプーンの適正なもち方に近づいてゆきます。この①段階から③段階までは離乳期から2歳半くらいまでといわれています。
スプーンの適正なにぎり方はお箸や、鉛筆の適正なにぎり方への入り口ともなりますから、お母さん方自身も自分の箸使いや鉛筆のもち方を見直して、子どもを指導するようにするとよいでしょう。お箸や鉛筆の持ち方についての図解はさまざまなメディアに紹介されていますから割愛しますが、鉛筆の正しいにぎり方は学習の姿勢を正しく保ち、筆記の疲労を少なくし、授業に集中できるなど、あなどれない効果があります。