表現遊びというのは一つのワークショップで、幼児の場合は約40分間くらいを使い、お母さんと一体となった遊びを通して、身体を動かしお互いの心を解放するものです。
最近の若い母親の方々は住環境も影響しているのか、子どもと一体となって身体を動かす機会がきわめて少なくなっています。特に母親の皆さんはどちらかというと、子どもの遊んでいるのを見守る役割に徹しているとさえいえます。このようなかかわり方では親子の育ち合いはできないと考えて、役者でもあり演出家でもある教育者の福島康氏が考案したのが、さまざまな表現行動を軸にした親子遊びです。
おんぶ、肩車、飛行機遊び、すべり台(お母さん背中をすべり台にみたてたもの)遊び、子どもの両手を持ってのブランコ遊び、なりきり遊び(動物になりきったり、船をこいでいるつもりになったりする遊び)、伝承遊び等々、様々な遊びや動作の組み合わせ表現を母子で繰り広げて、最終的に運動をした快い疲労感とスキンシップの充実感を共有します。なお、自宅でもできる“なりきり遊び”については福島康著の『楽しいなりきりあそび』『ワクワク表現遊び』が黎明書房から出版させていますから、興味のある方は参考にしてください。
母子遊びはお互いを認め合う感情のやりとりがたくさんありますから、快適な心持の状態に置かれた乳幼児は母親が遊びの中で示すいろいろな表情から、その意味を理解し、情緒を発展させてゆきます。このようなワークショップが地域での取り組みとして広がれば若い母親の皆さんの学びの場ともなるでしょう。