幼児教育の目標の一つは子ども達が自由自在にやりたいことをやれるようにすることだとすでに述べましたが、このような自由自在を習得するには学んだことが単なる知識にとどまることなく一人ひとりの子どもの知恵にならなければなりません。そこで問われるのが子どもを指導する人々の『人間力(筆者の造語です)』です。つまり、親でも先生でも知識をぶっきらぼうに伝えるだけでは人間力を発揮できず、知識を子ども達の知恵へと発展させることはできません。
子ども達の将来の活躍を願う親や教師のあたたかい心にのせて知識を伝えることで、はじめて伝えた知識は子ども達の心にしみとおり社会に役立つ知恵の原動力となるのです。もちろん、乱暴な言葉は乱暴な人をつくりだしますから、親や教師の心をていねいな言葉で伝えることが決定的に大切です。