最近の大人達は子どもの自立をせっかちに求めがちですが、子どもは自立できない発達段階の存在だから子どもなのです。つまり、幼い子ども達に対しても、手のかからない自立を求めるのは、親のエゴであり、ないものねだりですから、子どもを自立させようとして行う母親の突き放しはとりわけ、子どもの心をさみしくさせるばかりです。
東京の荻窪でフレーベル教育を実践してきたかつての天沼日の丸幼稚園園長・小倉法子氏はいつも次ぎのように語っていました。 「母親が幼児を抱っこしたり、ほほずりしたりするのはあまやかしではありません。抱きしめるというのは子育ての栄養分ですから、必要な時期にしっかり抱きしめると、子どもの全身に栄養がゆきわたります。これは子育ての秘訣です。そして、十分に愛情という栄養を注がれた子ども達はいつか必ず自ら母親を離れ自立してゆきます」と語っています。