今や、母親の皆さんは子どもが生まれるともう乳児の時代から「ほかの子どもよりお勉強のできる優秀な子どもに育てたい」と熱望するようになるようです。ですから、幼稚園などに我が子を入園させれば、まずは先生達に「うちの子はなんにもできませんので、どうぞどうぞいろいろ教えてやってください」などと懇願することになります。
しかし、幼児の教育で一番大切なのはお父さんやお母さんが「私がこの子を育てます」と勇気ある宣言をすることなのです。子どもを生んだだけでは親にはなれません。「私が育てる」という自覚を持って子どもに接することで初めてお父さんやお母さんになれるのです。
ですから、幼児の教育では先走って算数や英語を教えることよりも、人として立派に育てることがよりいっそう大切なことになるといえます。そして勉強については、子ども達がお父さんやお母さん自身の学習する姿を見ながら育てば、がみがみいわなくても、遊びだけでなくいろいろな学習に取り組めるようになるのです。逆に日常生活の中で、お父さんやお母さんの学習する姿を見ることもなく、「勉強しろ」「勉強しろ」と怒鳴られて育つ子どもは、学習することの意味を正しく理解できなくなってしまうのです。