一方、右の脳の訓練は主に『直感』『イメージ』『ひらめき』『スポーツ』『芸術』的能力を強化します。よりわかりやすくいえば画像の処理能力や感じる心に関わる能力を担当するのが右脳です。前述したパターン認識の主役ももちろん右脳です。右脳の働きを強化するには幼いころからリアルワールド(実際の世界)をしっかり体験させるのが基本です。
リアルワールドなどと難しい言葉のようですが、簡単にいえば自然の中で遊んだり、季節の風や匂いを感じたり、優れた芸術や映像・映画を見たりといった体験を積み重ねて、感性豊かな心が花開くようにすれば、右脳は自然に発達します。
しかし、ここで注意すべきは人の生活は右脳と左脳の一致協力で成り立っているということです。左脳と右脳の間は脳梁(左右の脳の情報をやりとりする神経せんい)でつながっており、この情報伝達通路を活用してはじめて人は脳全体の機能を活用することができるのです。また、とりわけ変わった手法をもちいなくても、お母さんやお父さん、兄弟・姉妹、友達、そして地域の人々と普段どおり話したり、いろいろな行事に参加したり、幼稚園や学校でこつこつ学習していけば、よい刺激が脳に伝わり、左脳も右脳もまちがいなく健全に発達します。