あるとき幼児達数人がジャンケンについて話し込んでいました。グウは石で、チョキははさみ、そしてパーは紙を意味するということは皆納得しているのですが、それからが問題です。はさみで切れる石があったとか、石を紙に包んだら紙が破けたから石が強いとか、大人が聞いていたら噴出しそうな議論を真剣にしているのです。
しかし、これは幼児にとってはおかしな話ではありません。彼等は実際の体験を通じて知り得たことを糧に知識を増やし、生活する力を養っているのです。幼児なればこその奇想天外な発想は成長にとってとても大切なことが多いのです。
またよく泥棒は子どもに見られるのを一番恐がるといいますが、それは子どもが物や人を認識する手法がカメラで撮影するのと同じようなことだからです。これをパターン認識といいます。大人は、犯人は何歳くらいで、何色のコートを着てなどと言葉で説明しますが、幼児達は写真にとった人を識別するように犯人を識別してしまうのです。