『子育ての目的』の項目で、ゾウの時間とネズミの時間の話を取り上げ、身体の小さな動物ほど心臓の鼓動が速いということを話しましたが、幼児がちょこまかするのも、この心臓の鼓動のリズムと関連しています。子どもをちょっと離れた位置から手招きして呼び寄せると、たいがいの幼児はゾウさんのようにノッシノッシとゆっくり歩み寄るようなことはせず、ちょこまかと走り寄ってきます。
お母さんはそんな姿を見ると、『あわてなくいいから、ころばないようにゆっくりきなさい』などと声をかけるわけですが、幼児はあわて走っているわけではなく、ちょこまかと走るリズムが身体と心に心地よいわけです。逆にいえば、ゆっくり行動させられることは幼児にとっては苦痛なのです。
ですから、大人が幼児達と遊んだりするような場合は、幼児のリズムに合わせて対応してあげないと、子ども達は調子が狂って大人達と楽しく遊べないことになります。もちろん、子どものスピードに大人である母親の皆さんがあわせるのはなかなかに疲れるものだということを、最初から覚悟すべきでしょう。