参観日で幼稚園にでかけた母親が、自分の子どもの落ち着きのなさにたまりかねて、授業中に子どもの背後から叱ったり、頭を小突いたりしたという笑い話は子育てにつきものですが、子どもはどうしてそんなにも落ち着かないのでしょうか。もちろん、躾(しつけ)の良し悪しが影響することは確かですが、理由はそれだけではありません。
実は、幼児の身体のサイズと心臓のサイズは大人のようにバランスがとれていないので、
大人のように落ち着いて(いいかえれば、動かないで)いると、頭に血流が十分に配達されません。つまり、子どもは身体を落ち着きなく動かすことで、身体のあらゆる筋肉を使い血流をいっしょうけんめい脳に送り込んでいるのです。
ですから、子どもの落ち着きのなさを必要以上にお母さんが気にして、子どもに無駄な動きをさせまいとすると、子どもの活発な行動や意欲を減退させることになります。なにしろ血流が十分に流れない頭では酸素が行き届きませんから、当然、ぼーっとしてしまうのです。